血液凝固
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血液凝固(けつえきぎょうこ、英語:blood coagulation)とは、血管外に出た血液が凝固することである。
概要
血液凝固は出血時の止血にとって重要な性質である。血液凝固が正常に起きないと止血が円滑に行われなくなる。このような状態を出血傾向という。
仕組
一次止血
血管壁に損傷が生じると、血小板が活性化され、血小板が凝集・粘着して傷をふさぐ。これを一次止血という。
血小板障害や血管疾患、フォン・ウィル・ブランド病(vWD)などにより一次止血の異常が起こる。
二次止血
つぎに血液中の凝固因子が次々と連鎖的に活性化され、プロトロンビンがトロンビンとなり、トロンビンの作用によりフィブリノーゲンが分解されフィブリン(繊維素)となる。 フィブリンは網状になり、血小板や血球をとらえ、血栓(血管壁に付着した凝血塊)を形成して傷をふさぐ。これを二次止血という。
繊維素溶解
傷の修復に伴い、凝固プロセスは徐々に停止する。
プラスミノーゲンがプラスミノーゲン活性化因子(t-PA)により活性化されプラスミンとなり、プラスミンの作用で血栓を作っていたフィブリンが溶解される。これを繊維素溶解という。また三次止血と呼ぶこともある。