睡眠時無呼吸症候群

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睡眠時無呼吸症候群
sleep apnea syndrome
分類及び外部参照情報
ICD-10 G47.3
ICD-9 780.57
eMedicine ped/2114
MeSH D012891

睡眠時無呼吸症候群(すいみんじむこきゅうしょうこうぐん、sleep apnea syndrome;SAS)とは、睡眠時に無呼吸または低呼吸になる病気のことである。

概要[編集 | ソースを編集]

睡眠時無呼吸症候群は睡眠時に無呼吸または低呼吸になる病気のことである。一般的に「無呼吸」というと窒息死を思い浮かべると思うがそこまで至ることはほぼなく、一定以上の苦しさになると身体は自動的に深い呼吸を行う。

この際に莫大なエネルギーを消費し、また一部の患者においては数分おきに覚醒反応を示す場合もあり、それらによって睡眠による十分な疲労回復には至らず、徐々に身体に負荷がたまり続け、高血圧心疾患などのいわゆる生活習慣病を発症するというものである。

また、睡眠時無呼吸症候群は個人の問題のみならず、夜間の睡眠が十分でないことにより昼間に眠気が発生することで、交通事故や労災事故などの第三者を巻き込む事案を発生させるなど、社会的に問題視されている。

好発[編集 | ソースを編集]

健常者と睡眠時無呼吸症候群の患者の主な病気の発症率比較。

その他にも高脂血症高尿酸血症の合併も多い。

また、米国のデータでは、無呼吸・低呼吸指数(apnea hypopnea index;AHI)が20以上(無呼吸および低呼吸が1時間あたり20回以上)の患者を無治療のまま放置した結果、9年後には40%が心臓病脳血管障害、交通事故で死亡したという報告がなされている。

定義[編集 | ソースを編集]

無呼吸・低呼吸指数(apnea hypopnea index;AHI)が5以上(無呼吸および低呼吸が1時間あたり5回以上)であり、かつ日中の過眠などの症候を伴うときを睡眠時無呼吸症候群とする定義が多い(米国睡眠医学会の提唱する基準より)。

分類[編集 | ソースを編集]

睡眠時無呼吸症候群は、その特徴(原因)により大きく3種類に分類される。

主に肥満を原因とする上気道閉塞によるもの。また骨格的な特徴による上気道の閉塞による場合も含む。睡眠時無呼吸症候群の大多数はこれである。
脳幹呼吸中枢ヒトでは延髄にある)の障害により呼吸が停止するもの。非常に稀である。
閉塞性睡眠時無呼吸症候群中枢性睡眠時無呼吸症候群の両方を併発したもの。中枢性睡眠時無呼吸症候群自体が非常に稀であるため、これも非常に稀である。

関連項目[編集 | ソースを編集]

参考文献[編集 | ソースを編集]