RFパルス
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RFパルス(あーるえふぱるす、Pulsed Radio Frequency)とは、電磁波の一種であるラジオ波(Radio Frequency)の信号(Pulse)のことである。
概要
電気工学におけるラジオ波(RF)の定義では「10KHz~100GHzの電波」となっており、そのうち医学・医療分野で主に使われているのは300KHz~6MHzである。
核磁気共鳴
水素核原子は自然な状態ではバラバラな方向を向いているが、静磁場を与えると一斉に向きが揃う。大雑把にいうと水分に磁石をくっつけると鉄ほどではないが地味にくっつこうとしている。
そこにRFパルスを照射すると、水素核原子は周波数に応じた角度に傾き、RFパルスの照射を止めると元の方向(磁場の方向)に戻ろうとする。この元の方向に戻ろうとするときに水素原子核は微弱な電波(これもパルス)を発生させる。
この現象を「核磁気共鳴現象」といい、その微弱な電波をとらえることで医用画像を生成する手法を「核磁気共鳴断層撮影」という。
関連項目
- 核磁気共鳴断層撮影
- 90度パルス - 90度傾くくらいの周波数
- 180度パルス - 180度傾くくらいの周波数
- 繰り返し時間(Repetition Time, TR) - パルスを与える間隔をミリ秒で表したもの
- エコー時間(Echo Time, TE) - パルスを検出するまでの時間をミリ秒で表したもの