動脈血ガス分析
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動脈血ガス分析(Astrup、アストラップ法)とは、血液ガス分析のひとつで、動脈血の成分(水素イオン濃度、酸素分圧、二酸化炭素分圧、酸素飽和度)を分析することにより、肺が正常に機能しているかを調べる方法である。
現場では主にアストラップという名称が使われ、血液ガス分析のために動脈血を採取することを「アストラップをとる」という。
アストラップという名称は、この検査方法を確立したコペンハーゲン大学の臨床検査教授、ポール・アストラップ博士の名前に由来する。アストラップ博士は、当時デンマークで流行していたポリオ患者の呼吸状態を診るために血液ガス分析を開発した。
数ある血液ガス分析方法のひとつであるが、元祖であり、かつ圧倒的な利用率であるため、その他の血液ガス分析も含め総てをアストラップと呼ぶことも多々ある。これはかつてあらゆるテレビゲーム機が総じてファミコンと呼ばれたのと同じようなものである。