コンピューター断層撮影
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コンピューター断層撮影断層撮影(Computed Tomography、CT)とは、X線を照射するX線管球と、それに対抗するX線検出器が、その中心に設置した寝台(テーブル)の周りを回転しながら被写体を線状に撮影し、それを再構成して1枚の輪切り画像を取得する装置および撮影法のことである。
初期のCT
初期のCTは、1回転して撮影、テーブル移動を繰り返していた。
ヘリカルCT
ヘリカルCT(Helical CT)とは、撮影(回転)とテーブル移動を同時に行い、螺旋状に撮影し、計算により画像を補正するようになったもの。
MDCT
マルチ・ディテクターCT(Multi Detector CT, MDCT)とは、ヘリカルCTが更に進化したもので、複数(Multi)のX線検出器(Detector)を並列に並べたもの。
X線検出器が増えることで、一度に撮影できる幅が広がることで撮影が高速化されるのはもとより、螺旋状に撮影した際の補正用に重複撮影される部分を最小限に抑えることができ、放射線の被曝量が減る。例えば包帯を隙間なく巻こうとすると、包帯の幅が狭いと重なる部分が増えるが、包帯の幅が広いと重なる部分が少ないのと同じである。
最近では256列や320列というハイエンド機も登場してきており、320列の機種では16cm幅(= 0.5mm幅の検出器 × 320個)を1回転で撮影できる。ちなみに1回転0.3秒程度(ただし撮影前の加速に数秒かかる)。16cm幅を0.3秒で撮影できることで、心臓(16cmあれば全体が映る)をCTのテーブルを動かさずに断続的に撮り続けることで、4D動画(ボリューム・レンダリング動画)を綺麗に撮ることができる。ただしプライスレス。