皮膚科

皮膚科とは、皮膚に関する疾患を専門に取り扱う診療科である。

概要

皮膚科は顔や手、足など、体全体の皮膚に発現する疾患を主に扱う臨床医学の一分科である。

口の中などの肉眼で見える範囲は皮膚科で対応できる領域である。ただし、口の中も対応可能といっても明らかに虫歯などの歯に関するものは歯科や口腔外科に行こう。

また、爪や髪の毛なども医学的には皮膚であり、壮年性脱毛症（いわゆるハゲ）の診療なども皮膚科で対応する。

美容皮膚科

分野としては美容皮膚科も皮膚科の一種であるが、こちらは外観を重視しながら症状を改善することに主眼を置いた皮膚科であり、疾患ではない美容を目的とし保険適応外となる診療を主としていることが多い。

詳細は「美容皮膚科」を参照。

主な診断方法

皮膚科における診断は一にも二にも「肉眼で見る」ことである。

ただし肉眼では見えない（一見すると正常な皮膚に見える）こともある。そのような場合に行われる主な診断法について記載する。

• ガラス圧法
• 皮膚描記法

  ペン先などのとがった物で皮膚をこすると、正常な場合には一瞬だけ白くなってすぐに元に戻るが、蕁麻疹では赤くなった後に隆起し、アトピー性皮膚炎では白くなったままとなる。

• ニコルスキー現象

  一見すると正常に見える皮膚を摩擦すると、実は表皮の裏側やその下の真皮が弱っており、表皮が剥離したり、水疱を生じたりする現象のことである。