X線造影剤
ナビゲーションに移動
検索に移動
X線造影剤 (えっくすせんぞうえいざい)とは、X線を遮断する物質(撮影目的部位・病変と異なるX線吸収量の物質)を投入し、医用画像にコントラストの増強する薬剤のことである。
分類
X線造影剤は大きく分けて、陽性造影剤と陰性造影剤の2種類に分類される。 単純に「造影剤」という場合は主に陽性造影剤を指すのが一般的である。
陽性造影剤
X線の吸収量が大きい物質。 ヨードやバリウム。
ヨードは原子番号が高く(原子が大きく)、X線減弱係数が高い(X線を遮断する)ため、X線の透過性が低下する(白く写る)。
- 水溶性ヨード製剤
- 油性ヨード製剤
- 硫酸バリウム
陰性造影剤
空気や炭酸ガス、水、マンガン製剤、鉄製剤などのX線の吸収量が小さい物質。 それ自体が主たる造影剤の役目を果たすわけではなく、陽性造影剤の補助的に使われるガスなどのことを陰性造影剤という。