アナムネ
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アナムネとは、初診患者に対して実際の診察前にとる問診のこと。
ドイツ語のAnamnese (アナムネーズ、既往歴)が語源だが、医療現場では患者の主訴や症状、経過に始まり、患者の病歴(既往歴)や家族の病歴(家族歴)、飲酒・喫煙などの嗜好、小児科では予防接種歴、女性に対しては妊娠分娩歴など、多岐に渡る質問の総称として用いられている。
方法
小児患者
小児患者の場合は、簡単な会話が可能な年齢(一般的には2歳半~)であれば、親ではなく、必ず本人から直接聞き取ることを正とする。
思春期患者
思春期患者の場合は、多感な時期であり、悩みを他人に伝えることを苦痛とする。 身体的な問題だけではなく、家庭や友人関係などの心理的な影響による事も多く、刺激の少ない点から徐々に聞き出しつつ、信頼関係を築く必要がある。
成人患者
成人であれば、とくに問題なく本人からの聞き取りが可能である。
高齢患者
日常生活動作(Activities of Daily Living, ADL)と呼ばれる、食事、排泄、着脱衣、入浴、移動、寝起きなど、日常の生活を送るために必要な基本動作が、どの程度自立して行えるかの評価を行う必要がある。