X線造影剤
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X線造影剤 (えっくすせんぞうえいざい、英:Radiocontrast)とは、造影剤の一種で、X線を遮断する物質(撮影目的部位・病変と異なるX線吸収量の物質)を投入し、医用画像にコントラストの増強する薬剤のことである。
分類
X線造影剤は大きく分けて、陽性造影剤と陰性造影剤の2種類に分類される。 単純に「造影剤」という場合は主に陽性造影剤を指すのが一般的である。
陽性造影剤
X線の吸収量が大きい物質。 ヨードやバリウム。
ヨードは原子番号が高く(原子が大きく)、X線減弱係数が高い(X線を遮断する)ため、X線の透過性が低下する(白く写る)。
- 水溶性ヨード製剤
- 油性ヨード製剤
- 硫酸バリウム
陰性造影剤
陰性造影剤とは、空気や炭酸ガス、水、マンガン製剤、鉄製剤などのX線の吸収量が小さい物質をもちいた薬剤のことである。 陰性造影剤は、それ自体が主たる造影剤の役目を果たすわけではなく、陽性造影剤の効果を増大させるものとして補助的に使われる。