ニュース:2014/10/27/米NJ州の隔離看護師に帰宅許可も隔離は継続、オバマ大統領「医師らやる気そがぬ工夫を」
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【2014年10月27日】 米ニュージャージー州で前週末導入されたエボラ出血熱対策に基づき隔離されていた看護師に帰宅が許可される見通しとなった。クリスティー知事が27日、短文投稿サイト「ツイッター」で明らかにした。
知事は、看護師にエボラ出血熱に感染している兆候はみられず、自宅で隔離措置を継続できると判断したとした。
経緯
24日、ギニアから帰国したニューヨークの医師がエボラ出血熱と診断されたことを受けて、ニューヨーク州およびニュージャージー州はエボラ出血熱の感染国からニューヨークの空港に入国するすべての医療従事者などに21日間の隔離措置を義務付けると発表していた。
この措置により西アフリカでエボラ出血熱患者の治療に従事していた看護師が隔離されていた。
25日の検査ではウイルス感染していないことが確認されていた。
26日にこの看護師は隔離施設からCNNの電話インタビューに答え、シャワーなどの設備がない場所に閉じ込められているとして、「基本的人権を侵害されたと感じている」などと当局の対応を非難し、隔離を不服として提訴を検討しているという。
また、同じく26日にはオバマ大統領が、西アフリカでエボラ出血熱の患者の治療にあたる医療従事者について、「エボラ制圧に向けた我々の取り組みに欠かせない存在」「医療従事者のやる気をそがないよう工夫すべきだ」などと指摘し、「我々のとる手段は医学的根拠に基づかなければならない」などと闇雲な隔離措置を疑問視する発言をしていた。
これらをうけ、ニュージャージー州のクリスティ知事は27日、急きょツイッターで「(看護師は)退院することになる」などとする声明を発表、25日の検査から24時間以上経過しても発症していない、などと説明している。