ホルター心電計
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ホルター心電計(ホルターしんでんけい, Holter electrocardiograph)とは、小型で携帯可能な心電計のことである。パッと見た形状は歩数計に似ている。首からぶら下げたり、ベルトに固定するなどして常時装着し日常生活をおくることで、日常生活中の心電図(胸部双極誘導心電図)を記録し、その記録データを後で別途解析する。なお、データ解析装置もホルター心電計の一部と見なす。
ホルター心電計では、全心電図の圧縮記録、ペースメーカーの機能解析、心拍変動解析、心拍数やSTレベルのトレンドグラム、不整脈や虚血発作の検出および計数などが得られる。
記録媒体として、初期の製品では小型の磁気テープを使用していたが、近年ではメモリーカードなどのデジタル記録媒体を用いる方式も発売されており、またメモリーカードの劇的な大容量化に伴い記録時間も増大している。
ホルター心電計は、リアルタイム性が求められる一般的な心電図とは用途が違うため、医用波形記述規格も専用のものが用いられるのが一般化している。