「ハイブリッド手術室」の版間の差分
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2014年6月2日 (月) 12:12時点における最新版
ハイブリッド手術室とは、観血的治療が可能な従来の手術室の機能や環境に加え、経皮的といわれる内科的治療を行うための画像診断の機能に備えた手術室のことである。
概要[編集 | ソースを編集]
ハイブリッド手術室とは、大雑把にいえばCアームなどの放射線を用いた撮影装置が設置されている手術室のことである。 X線を透過する手術台などが必要で、壁も放射線防護仕様にする必要があるなど、従来の手術室よりは若干初期投資が必要である。
また、かつてMRXというMRIと手術台が一体化した手術室も話題になった。 MRXの場合は更にメスなどの器具もセラミック製であることなどが要求され、某大学ではその維持費が大問題となった。
ハイブリッド手術室では低侵襲治療を安全かつ安心して行えるとされ、古くからカテーテルを使用したいわゆるインターベンション手術では広く採用されている。 近年では腹部大動脈瘤の治療のためのステントグラフト施術や径カテーテル的大動脈弁置換術、留置術(TAVR、TAVI)などが開発され、従来の開腹、開胸を伴う術式に比べ、低侵襲な治療ということで急速に普及してきた。
また、閉腹の直前にX線一般撮影を行うことで、医療器具の取り忘れなどの医療ミスを未然に防ぐ目的でも活用されている。
無影灯と撮影装置の設置場所の決定が意外と難しい。