「注腸造影検査」の版間の差分
ナビゲーションに移動
検索に移動
編集の要約なし |
編集の要約なし |
||
1行目: | 1行目: | ||
'''注腸造影検査'''(Barium enema、アインラーフとも言う)とは、[[消化管造検査]]のひとつで、[[肛門]]から硫酸バリウム([[X線造影剤]] | '''注腸造影検査'''(Barium enema、アインラーフとも言う)とは、[[消化管造検査]]のひとつで、[[肛門]]から硫酸バリウム([[X線造影剤]]のひとつ)を注入しつつ、[[大腸]]の[[X線透視撮影]]を行い、大腸疾患の有無を確認する検査方法のことである。 | ||
== 概要 == | |||
大腸粘膜の細かな病変を確認できるため、大腸疾患の早期発見・早期治療に効果がある。 | 大腸粘膜の細かな病変を確認できるため、大腸疾患の早期発見・早期治療に効果がある。 | ||
7行目: | 8行目: | ||
注腸造影検査前には、腸を徹底的に清掃する必要があるため、食事を控えるどころか、透明な液状の[[流動食]]を食事として与えられることや、[[下剤]]を飲まされることもある。 | 注腸造影検査前には、腸を徹底的に清掃する必要があるため、食事を控えるどころか、透明な液状の[[流動食]]を食事として与えられることや、[[下剤]]を飲まされることもある。 | ||
=== 検査時間 === | |||
検査時間は概ね10~30分程度である。 | |||
=== その他 === | |||
[[イレウス]]などの[[腸管]]に問題があり排出等が困難な[[患者]]や、[[腹腔]]内に[[穿孔]]している[[患者]]には、[[硫酸バリウム]]は[[禁忌]]であり、代わりに[[ヨード]]系の[[X線造影剤]]である[[ガストログラフィン]]を使うことがある。この検査方法は「[[ガストロ注腸検査]]」などと呼ばれる。 | |||
ガストログラフィンではバリウムほど詳細な情報は得られないが、おおまかな[[狭窄]]や全体の形状はわかるので、[[クローン病]]や[[潰瘍性大腸炎]]であればある程度の予測できる。 | |||
== 関連項目 == | == 関連項目 == |
2013年6月24日 (月) 18:42時点における版
注腸造影検査(Barium enema、アインラーフとも言う)とは、消化管造検査のひとつで、肛門から硫酸バリウム(X線造影剤のひとつ)を注入しつつ、大腸のX線透視撮影を行い、大腸疾患の有無を確認する検査方法のことである。
概要
大腸粘膜の細かな病変を確認できるため、大腸疾患の早期発見・早期治療に効果がある。
注腸造影検査は、肛門にゼリー状の麻酔をぬり、チューブを挿入しそこからX線造影剤を注入しつつ、体を回転させてシャッフル、大腸が良く見えたところでX線透視撮影によりバリウムの流れを観察する。より強調した画像を得たい場合には硫酸バリウムに加え、空気を入れて腸を膨らます。これを二重造影法という。また、検査が終わった後、トイレでX線造影剤を排出し、さらにその腸が空になった状態をX線一般撮影することもある。苦しくなったら深く深呼吸するとよい。
注腸造影検査前には、腸を徹底的に清掃する必要があるため、食事を控えるどころか、透明な液状の流動食を食事として与えられることや、下剤を飲まされることもある。
検査時間
検査時間は概ね10~30分程度である。
その他
イレウスなどの腸管に問題があり排出等が困難な患者や、腹腔内に穿孔している患者には、硫酸バリウムは禁忌であり、代わりにヨード系のX線造影剤であるガストログラフィンを使うことがある。この検査方法は「ガストロ注腸検査」などと呼ばれる。
ガストログラフィンではバリウムほど詳細な情報は得られないが、おおまかな狭窄や全体の形状はわかるので、クローン病や潰瘍性大腸炎であればある程度の予測できる。