「PACS」の版間の差分
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2011年6月17日 (金) 00:49時点における版
PACS (Picture Archiving and Communication System)とは、CRやCT、MRIなどのデジタルな医用画像データを保管、管理し、オンライン・ネットワーク上でやりとりする医用画像システム一式のことである。またPACSという場合には、医用画像ビューア/サーバーだけでなく、レポーティング・システムやRISを含むシステム一式を含むのが一般的であるが、狭義にはDICOMサーバーを指すこともある。
医用画像システム一式というと、DICOMサーバーとDICOMビューアーのセットを想像されるかもしれないが、「PACS」という定義においては必ずしもDICOM準拠製品である必要ななく、独自規格の医用画像システムも含まれる。近年は利便性と通信効率を優先しDICOM規格に準拠しない製品も増えてきている。たとえばモダリティ機器からの画像データ受信のみDICOMを用い、ビューアへの配信には独自規格という製品も多い。
PACSは基本的にサーバー・クライアント型のシステムなので、必ずオンライン・ネットワークを用いるが、病院の場合は患者の病歴などの非常に重い個人情報を取り扱う関係上、セキュリティや個人情報保護の兼ね合いでインターネットではなくイントラネット(LAN)に限定したものが一般的である。まれに遠隔読影において、インターネットが使われるが、この場合のインターネットとは半ば専用線に近い通信キャリアが提供する回線レベルで認証が付いたルータ設置場所の変更すら難しいガチガチなVPNであることが一般的である。