「コンピューター断層撮影」の版間の差分
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2012年7月25日 (水) 19:15時点における版
コンピューター断層撮影(Computed Tomography、CT)とは、X線を照射するX線管球と、それに対抗するX線検出器が、その中心に設置した寝台(テーブル)の周りを回転しながら被写体を線状に撮影し、得られた写真(画像)を再構成して1枚の輪切り画像を取得する装置および撮影法のことである。
歴史
世界最初のCTは1930年代にイタリア人放射線科医のアレッサンドロ・ヴァッレボーナ(Alessandro Vallebona)によってトモグラフィーの原理・技術が開発された。
1949年(昭和24年)に、弘前大学の高橋信次によって実用化一歩手前の高度な「X線廻転法横断撮影装置」が開発された。
そして1972年にミニコンピューターを用いたEMIスキャナがゴッドフリー・ハウンズフィールドによって発表された。
進化
初期のCT
初期のCTは、1回転して撮影、テーブル移動を繰り返していた。
ヘリカルCT
ヘリカルCT(Helical CT)とは、撮影(回転)とテーブル移動を同時に行い、螺旋状に撮影し、計算により画像を補正するようになったもの。
MDCT
マルチ・ディテクターCT(Multi Detector CT, MDCT)とは、ヘリカルCTが更に進化したもので、複数(Multi)のX線検出器(Detector)を並列に並べたもの。
ADCT
エリア・ディテクターCT(Area Detector CT, ADCT)とは、MDCTと基本構造は同じであるが、X線検出器を256列や320列も並べたMDCTのハイエンド機のことである。特定部位(エリア)を超高速で断続的に撮影(動画撮影)するのを主目的としている(主に心臓)。
DSCT
デュアル・ソースCT(Dual Source CT, DSCT)とは、一度にエネルギーの異なるボリュームデータを連続収集することが出来るもの(一度に2検査できる)。