「コンピューター断層撮影」の版間の差分
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[[マルチ・ディテクターCT]]([[Multi Detector CT]], [[MDCT]])とは、ヘリカルCTが更に進化したもので、複数(Multi)のX線検出器(Detector)を並列に並べたもの。 | |||
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[[エリア・ディテクターCT]]([[Area Detector CT]], [[ADCT]])とは、MDCTと基本構造は同じであるが、X線検出器を256列や320列も並べたMDCTのハイエンド機のことである。特定部位(エリア)を超高速で断続的に撮影(動画撮影)するのを主目的としている(主に[[心臓]])。 | |||
320列の機種の代表格である[[東芝メディカルシステムズ]]の[[Aquilion ONE]]では、16cm幅(= 0.5mm幅の検出器 × 320個)を1回転で撮影できる。ちなみに1回転0.3秒程度(ただし撮影前の加速に数秒かかる)。16cm幅を0.3秒で撮影できることで、[[心臓]](16cmあれば全体が映る)を撮影する際に、テーブルを動かさず、断続的に同じ位置で撮り続けることで、4D画像([[ボリュームレンダリング]]動画)を綺麗に撮ることができる。 | 320列の機種の代表格である[[東芝メディカルシステムズ]]の[[Aquilion ONE]]では、16cm幅(= 0.5mm幅の検出器 × 320個)を1回転で撮影できる。ちなみに1回転0.3秒程度(ただし撮影前の加速に数秒かかる)。16cm幅を0.3秒で撮影できることで、[[心臓]](16cmあれば全体が映る)を撮影する際に、テーブルを動かさず、断続的に同じ位置で撮り続けることで、4D画像([[ボリュームレンダリング]]動画)を綺麗に撮ることができる。 | ||
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当然4D画像を扱える[[DICOMビューアー]]も必要なので導入には[[モダリティー]]のみならず[[PACS]]まで丸ごと入れ替える意気込みが必要である。 | 当然4D画像を扱える[[DICOMビューアー]]も必要なので導入には[[モダリティー]]のみならず[[PACS]]まで丸ごと入れ替える意気込みが必要である。 | ||
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管電圧と管電流を高速に切り替える機種や、単純に予め管電圧と管電流が違うX線管球とX線検出器をXY軸で90度オフセットした位置で配置している機種ものまで、その方式はメーカーにより様々である。 | |||
一度に2検査を行うので検査画像間でノイズレベルを合わせることができ、寝台移動が無いため高精度のレジストレーション(2つの検査の位置あわせ)も期待できる。 | 一度に2検査を行うので検査画像間でノイズレベルを合わせることができ、寝台移動が無いため高精度のレジストレーション(2つの検査の位置あわせ)も期待できる。 |
2012年7月24日 (火) 15:25時点における版
コンピューター断層撮影断層撮影(Computed Tomography、CT)とは、X線を照射するX線管球と、それに対抗するX線検出器が、その中心に設置した寝台(テーブル)の周りを回転しながら被写体を線状に撮影し、得られた写真(画像)を再構成して1枚の輪切り画像を取得する装置および撮影法のことである。
歴史
世界最初のCTは1930年代にイタリア人放射線科医のアレッサンドロ・ヴァッレボーナ(Alessandro Vallebona)によってトモグラフィーの原理・技術が開発された。
1949年(昭和24年)に、弘前大学の高橋信次によって実用化一歩手前の高度な「X線廻転法横断撮影装置」が開発された。
そして1972年にミニコンピューターを用いたEMIスキャナがゴッドフリー・ハウンズフィールドによって発表された。
進化
初期のCT
初期のCTは、1回転して撮影、テーブル移動を繰り返していた。
ヘリカルCT
ヘリカルCT(Helical CT)とは、撮影(回転)とテーブル移動を同時に行い、螺旋状に撮影し、計算により画像を補正するようになったもの。
MDCT
マルチ・ディテクターCT(Multi Detector CT, MDCT)とは、ヘリカルCTが更に進化したもので、複数(Multi)のX線検出器(Detector)を並列に並べたもの。
ADCT
エリア・ディテクターCT(Area Detector CT, ADCT)とは、MDCTと基本構造は同じであるが、X線検出器を256列や320列も並べたMDCTのハイエンド機のことである。特定部位(エリア)を超高速で断続的に撮影(動画撮影)するのを主目的としている(主に心臓)。
320列の機種の代表格である東芝メディカルシステムズのAquilion ONEでは、16cm幅(= 0.5mm幅の検出器 × 320個)を1回転で撮影できる。ちなみに1回転0.3秒程度(ただし撮影前の加速に数秒かかる)。16cm幅を0.3秒で撮影できることで、心臓(16cmあれば全体が映る)を撮影する際に、テーブルを動かさず、断続的に同じ位置で撮り続けることで、4D画像(ボリュームレンダリング動画)を綺麗に撮ることができる。
ハイエンド機種なので当然プライスレス。 当然4D画像を扱えるDICOMビューアーも必要なので導入にはモダリティーのみならずPACSまで丸ごと入れ替える意気込みが必要である。
DSCT
デュアル・ソースCT(Dual Source CT, DSCT)とは、一度にエネルギーの異なるボリュームデータを連続収集することが出来るもの(一度に2検査できる)。