「出血」の版間の差分
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*: [[動脈性出血]]は[[動脈]]の破綻によるもので、[[拍動性]]で[[鮮紅色]]を呈し、大きな[[血管]]では瞬間的に多量の[[血液]]を失って、[[失血死]]の恐れがある。緊急に[[応急手当]]を必要とするのは、この動脈性出血である。 | |||
* [[静脈性出血]] | |||
*: [[静脈性出血]]は[[滲出性]]で暗赤色を呈し、[[四肢損傷]]では[[静脈圧]]が低く、短時間に多量出血になることは少ない。[[応急処置]]として[[創部]]を[[ガーゼ]]で圧迫することにより[[止血]]できる。 | |||
* [[毛細血管性出血]] | |||
*: [[毛細血管性出血]]は[[動脈血]]と[[静脈血]]の中間色で、とくに何もしなくても自然に[[止血]]する。 | |||
== 出血量と症状 == | |||
[[出血量]]が[[循環血液量]]の10%以内であれば[[脈拍数]]がわずかに増加する程度であるが、10%以上になると様々な変化が出現してくる。一般に20%が急速に失われると[[出血性ショック]]という重い状態になり、30%を失えば[[生命]]の危機に瀕するといわれている。[[成人]]の全血液量は、[[体重]]の約1/13で、[[男性]]80㏄/kg、[[女性]]70㏄/kgと推定される。 | |||
== 出血による生体の反応 == | |||
=== 軽度 === | |||
* 欠乏量:10~20% | |||
* 出血量:500~1000㏄ | |||
* 臨床症状:一過性、[[めまい]]、[[立ちくらみ]] | |||
=== 中等度 === | |||
* 欠乏量:20~30% | |||
* 出血量:1000~1500㏄ | |||
* 臨床症状:青白く冷たい[[皮膚]]、[[低血圧]]、[[口渇]]、[[頻脈]] | |||
=== 重度 === | |||
* 欠乏量:30%以上 | |||
* 出血量:1500㏄以上 | |||
* 臨床症状:強度の[[皮膚蒼白]]、[[意識障害]]、高度の[[血圧低下]] | |||
== 関連項目 == | == 関連項目 == |
2014年1月7日 (火) 13:59時点における最新版
出血(しゅっけつ、英語:hemorrhage, haemorrhage)とは、血管から血液(赤血球)が出ることである。
概要[編集 | ソースを編集]
出血は一般的に血液が血管外に出ることとして知られているが、医学的には血液ではなく「赤血球が血管外に出ること」である。これは血液中の血漿や白血球は常時血管壁から出入りしているためであり、これらの成分のみが血管から出る場合は出血ではない事を明確にするため、このように定義されている。
出血部位により動脈性出血、静脈性出血、毛細血管性出血、成立機序により破綻性出血、漏出性出血に分類される。
出血のうち、血液が体外に流れ出るものを外出血、体内に流れ出るものを内出血という。
急激な多量の出血では、血圧が急激に低下し、ショック状態に陥り死亡することがある(乏血性ショック)。
英語表記について[編集 | ソースを編集]
出血の英語表記は「hemorrhage」と「haemorrhage」の2種類のつづりがあるが、これは米国英語と英国英語の方言的な違いである。また医学的・専門的な会話ではない日常会話における話し言葉としては出血を指して「bleeding」が使うわれることが多い。
出血の種類[編集 | ソースを編集]
- 部位による分類
出血量と症状[編集 | ソースを編集]
出血量が循環血液量の10%以内であれば脈拍数がわずかに増加する程度であるが、10%以上になると様々な変化が出現してくる。一般に20%が急速に失われると出血性ショックという重い状態になり、30%を失えば生命の危機に瀕するといわれている。成人の全血液量は、体重の約1/13で、男性80㏄/kg、女性70㏄/kgと推定される。