「1回拍出量」の版間の差分
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== 概要 == | == 概要 == | ||
一般的に1回拍出量は、小動物から大動物になるほど増加し、また子供から大人になるほど増加する。これは身体が大きくなるのに比例して心臓容積が大きくなることに伴うものである。 | 一般的に1回拍出量は、小動物から大動物になるほど増加し、また子供から大人になるほど増加する。これは身体が大きくなるのに比例して心臓容積が大きくなることに伴うものである。 | ||
一般的な[[ヒト]]の成人の1回拍出量は、安静時かつ[[仰臥位]]で約70ml、正常値は60ml~130mlであるとされている。 | |||
なお、オリンピック選手などのトップアスリートや特殊部隊に属する軍人などの場合は、トレーニングにより1回拍出量が140ml~180mlほどまで増加しており、一般人の身体の常識は通用しないので[[診療]]に際しては注意を要する。 | |||
なお、1回拍出量に1分間の[[心拍数]](英語:Beats Par Minute, BPM)を掛けた1分間あたりの[[血液]]の総量を「[[心拍出量]]」あるいは「[[毎分心拍出量]]」という。 | |||
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1回拍出量 (Stroke Volume, SV) = [[左室拡張末期容積]] (End Diastlic Volume, EDV) - [[左室収縮末期容積]] (End Systolic Volume, ESV) | |||
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2019年12月11日 (水) 09:27時点における最新版
1回拍出量(いっかいはくしゅつりょう、英語:Stroke Volume,SV)とは、心臓が1回の収縮によって動脈へ拍出する血液の量のことである。一般的に単位はミリリットルである。
概要[編集 | ソースを編集]
一般的に1回拍出量は、小動物から大動物になるほど増加し、また子供から大人になるほど増加する。これは身体が大きくなるのに比例して心臓容積が大きくなることに伴うものである。
一般的なヒトの成人の1回拍出量は、安静時かつ仰臥位で約70ml、正常値は60ml~130mlであるとされている。 なお、オリンピック選手などのトップアスリートや特殊部隊に属する軍人などの場合は、トレーニングにより1回拍出量が140ml~180mlほどまで増加しており、一般人の身体の常識は通用しないので診療に際しては注意を要する。
なお、1回拍出量に1分間の心拍数(英語:Beats Par Minute, BPM)を掛けた1分間あたりの血液の総量を「心拍出量」あるいは「毎分心拍出量」という。
求め方[編集 | ソースを編集]
1回拍出量 (Stroke Volume, SV) = 左室拡張末期容積 (End Diastlic Volume, EDV) - 左室収縮末期容積 (End Systolic Volume, ESV)
関連項目[編集 | ソースを編集]
- 心拍出量 (Cardiac Output, CO) = 心室が1分間に拍出する血液量 = 1回拍出量(SV) * 心拍数
- 心係数 (Cardiac Index, CI) = CO / BSA
- 1回拍出量 (Stroke Volume, SV) = EDV - ESV
- 1回拍出係数 (Stroke Index, SI) = SV / BSA
- 体表面積 (Body Surface Area, BSA)
- 駆出率 (Ejection Fraction, EF) = (EDV - ESV) / EDV * 100 = SV / EDV * 100
- 左室拡張末期容積 (End Diastlic Volume, EDV)
- 左室収縮末期容積 (End Systolic Volume, ESV)
- サーモダイリューションカテーテル = 最も代表的な静脈用カテーテル(カテーテル)
- 血液ガス分析