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'''マルチ・ディテクターCT'''(Multi Detector CT、MDCT)とは、[[コンピューター断層撮影断層撮影装置]]の構造の一種で、複数(マルチ)のX線検出器(ディテクター)を並列に搭載した機種のことである。
'''マルチ・ディテクターCT'''(Multi Detector CT、MDCT)とは、[[コンピューター断層撮影装置]]([[CT]])の構造の一種で、複数(マルチ)のX線検出器(ディテクター)を並列に搭載した機種のことである。


MTCTは[[ヘリカルCT]]が更に進化したものであり、基本的な動作は変わってない。
== 概要 ==
MDCTは[[ヘリカルCT]]が更に進化したものであり、基本的な動作は変わってない。


X線検出器が増えることで、一度に撮影できる幅が広がり、撮影が高速化されるのはもとより、X線検出器の並列度を上げることで螺旋状に撮影した際の補正用に重複撮影される部分を最小限に抑えることができる。
MDCTではX線検出器が増えることで、一度に撮影できる幅が広がり撮影が高速化される。
 
それ以上に利点とされるのがX線検出器の並列度を上げることで螺旋状に撮影した際の補正用に重複撮影される部分を最小限に抑えることができるというものである。
これにより放射線の被曝量が減る。たとえるなら包帯を隙間なく巻こうとすると、包帯の幅が狭いと重なる部分が増えるが、包帯の幅が広いと重なる部分が少ないのと同じである。
これにより放射線の被曝量が減る。
たとえるなら包帯を隙間なく巻こうとすると、包帯の幅が狭いと重なる部分が増えるが、包帯の幅が広いと重なる部分が少ないのと同じである。
ようするに[[患者]]への負担が少ない。


MTCTのX線検出器の数を「列」という単位で表し、16列や64列などという。機種名に列数が入っていたりするので見てみよう。  
MTCTのX線検出器の数を「列」という単位で表し、16列や64列などという。機種名に列数が入っていたりするので見てみよう。  
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** [[ヘリカルCT]]
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** [[マルチ・ディテクターCT]]
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** [[エリア・ディテクターCT]]
** [[デュアル・ソースCT]] - [[デュアル・エネルギーCT]]とも呼ばれる。
** [[デュアル・ソースCT]] - [[デュアル・エネルギーCT]]とも呼ばれる。
** [[エリア・ディテクターCT]]
* [[医用画像機器]]
* [[医用画像機器]]
* [[放射線科]]
* [[放射線科]]

2012年7月26日 (木) 15:27時点における最新版

マルチ・ディテクターCT(Multi Detector CT、MDCT)とは、コンピューター断層撮影装置CT)の構造の一種で、複数(マルチ)のX線検出器(ディテクター)を並列に搭載した機種のことである。

概要[編集 | ソースを編集]

MDCTはヘリカルCTが更に進化したものであり、基本的な動作は変わってない。

MDCTではX線検出器が増えることで、一度に撮影できる幅が広がり撮影が高速化される。 それ以上に利点とされるのがX線検出器の並列度を上げることで螺旋状に撮影した際の補正用に重複撮影される部分を最小限に抑えることができるというものである。 これにより放射線の被曝量が減る。 たとえるなら包帯を隙間なく巻こうとすると、包帯の幅が狭いと重なる部分が増えるが、包帯の幅が広いと重なる部分が少ないのと同じである。 ようするに患者への負担が少ない。

MTCTのX線検出器の数を「列」という単位で表し、16列や64列などという。機種名に列数が入っていたりするので見てみよう。

最近の主流はこれ。 価格もお手頃とされる。

関連項目[編集 | ソースを編集]