「マンモグラフィ」の版間の差分

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'''マンモグラフィー''' (mammography,乳房X線撮影)は、[[乳癌]]を[[診断]]する方法のひとつで、乳腺・乳房専用の[[レントゲン撮影]]のことである。[[DICOM]]で規定される[[モダリティ]]記号はMGである。医療現場では'''マンモ'''という呼び方が一般的である。
'''マンモグラフィー''' (mammography,乳房X線撮影)は、[[乳癌]]を[[診断]]する方法のひとつで、乳腺・乳房専用の[[X線撮影]]のことである。[[DICOM]]で規定される[[モダリティ]]記号はMGである。医療現場では'''マンモ'''という呼び方が一般的である。


通常、4回もの[[X線]]曝射が必要となり、また決して快適とは言えない状態(乳房の圧迫)であるため、短時間で、できるだけ[[被曝]]を少なくするように工夫されている。
通常、4回もの[[X線]]曝射が必要となり、また決して快適とは言えない状態(乳房の圧迫)であるため、短時間で、できるだけ[[被曝]]を少なくするように工夫されている。


撮影対象が軟部のみなので、[[X線]]の波長・エネルギーの最適値も[[一般撮影]](主に骨格)とは大きく異なる。
撮影対象が軟部のみなので、[[X線]]の波長・エネルギーの最適値も[[一般撮影]](主に骨格)とは大きく異なる。
たとえばX線管の管電圧も一般が100kV前後であるのに対し、マンモ撮影では25-35kV程度となっている。  
たとえばX線管の管電圧も一般撮影が100kV前後であるのに対し、マンモ撮影では25-35kV程度となっている。  


被曝量は、通常0.05~0.15ミリ[[シーベルト]]、あるいはそれ以下となっている。このような低い線量でも鮮明に撮影できるよう、早くからデジタル化([[コンピューテッドラジオグラフィー]]化)が進んだ分野でもある。
被曝量は、通常0.05~0.15ミリ[[シーベルト]]、あるいはそれ以下となっている。このような低い線量でも鮮明に撮影できるよう、早くからデジタル化([[コンピューテッドラジオグラフィー]]化)が進んだ分野でもある。


デジタル・マンモグラフィーの画像は、非常に解像度が高く、また現在と過去の画像の比較表示など、一度に表示すべき情報量の多さは医用画像の中でも特出しており、臨床現場では[[高精細モニター]]の中でもトップクラスとなる500万画素以上のものを複数並べて使用するのが一般的となっている。
デジタル・マンモグラフィーの画像は、非常に解像度が高く、また現在と過去の画像の比較表示など、一度に表示すべき情報量の多さは医用画像の中でも特出しており、臨床現場では[[高精細モニター]]の中でもトップクラスとなる500万画素以上のものを複数並べて使用するのが一般的となっている。
== 関連項目 ==
* [[X線一般撮影]]
* [[高精細モニター]]
== 参考文献 ==
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2011年12月8日 (木) 13:23時点における版

マンモグラフィー (mammography,乳房X線撮影)は、乳癌診断する方法のひとつで、乳腺・乳房専用のX線撮影のことである。DICOMで規定されるモダリティ記号はMGである。医療現場ではマンモという呼び方が一般的である。

通常、4回ものX線曝射が必要となり、また決して快適とは言えない状態(乳房の圧迫)であるため、短時間で、できるだけ被曝を少なくするように工夫されている。

撮影対象が軟部のみなので、X線の波長・エネルギーの最適値も一般撮影(主に骨格)とは大きく異なる。 たとえばX線管の管電圧も一般撮影が100kV前後であるのに対し、マンモ撮影では25-35kV程度となっている。

被曝量は、通常0.05~0.15ミリシーベルト、あるいはそれ以下となっている。このような低い線量でも鮮明に撮影できるよう、早くからデジタル化(コンピューテッドラジオグラフィー化)が進んだ分野でもある。

デジタル・マンモグラフィーの画像は、非常に解像度が高く、また現在と過去の画像の比較表示など、一度に表示すべき情報量の多さは医用画像の中でも特出しており、臨床現場では高精細モニターの中でもトップクラスとなる500万画素以上のものを複数並べて使用するのが一般的となっている。

関連項目

参考文献