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2012年7月25日 (水) 19:17時点における版
内視鏡 (ないしきょう、英: Endoscope、DICOM:ES)とは、通常は外から見えない身体の中を、先端にレンズのついた管を差し入れて観察し、場合によっては処置・治療をする医療機器。
柔らかいうどんくらいの細い管に、スコープと、空気や水分を送ったり吸い込んだりする管が通っており、また鉗子が付いているものもあり、観察以外にある程度の手術や標本採取ができるのもある。
なかでも内視鏡手術は、開腹手術にくらべ、患者にあたえる負担が肉体的にも精神的にも少なく、低侵襲治療を実現する内視鏡的粘膜切除術や内視鏡的粘膜下層剥離術は従来の外科的治療に代わる治療法として脚光を浴びている。
医療用以外には、直接観察しにくい構造物の内部の観察用に学術・産業あるいは災害時の被災者発見などに用いられることもある。
歴史
内視鏡は1868年にドイツ人医師のアドルフ・クスマウルが「硬性胃鏡」という、長さ47センチ、直径13ミリの金属管を人間の胃に挿入し観察したのが始まりであると言われている。
それから100年以上経った今、内視鏡は胃を見るだけの硬い管ではなく、細くしなやかなうえに高い技術の集約されたマジックハンドとなっている。
内視鏡と胃カメラとの違い
胃カメラとは挿入管の先端に取り付けた小型カメラで盲目的に胃内を撮影する装置のことである。一方、内視鏡はリアルタイムに直接観察する器具のことである。歴史的に言えば内視鏡の方が古い。
内視鏡の飛躍的な進化の過程で胃カメラの機能を取り入れ、従来の胃カメラでは盲目的に撮影していたものを目視による観察をししつ映像記録できるようになった。このため最近では内視鏡のことを胃カメラと呼ぶ人もいる。ただし内視鏡と胃カメラは根本的に異なる製品であると胃カメラの発明者であり内視鏡シェアNo1のオリンパスのカタログに書いてある。
今日では用いられることはない胃カメラですが、その後の内視鏡の開発に多大な影響を与えたという点で、現代使われている内視鏡の母であるといっても過言ではありません。[1]
市場シェア
2007年時点での内視鏡の世界シェアは以下のようになっている。
関連項目
参考文献
- ↑ オリンパスのカタログから引用