「ニュース:脱法ハーブの主要成分に強い毒性確認、脳神経細胞のアポトーシス誘導など」の版間の差分
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<ref>[http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0041008X13004766 Toxicology and Applied Pharmacology|Cytotoxicity of synthetic cannabinoids on primary neuronal cells of the forebrain: the involvement of cannabinoid CB1 receptors and apoptotic cell death]</ref> | <ref>[http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0041008X13004766 Toxicology and Applied Pharmacology|Cytotoxicity of synthetic cannabinoids on primary neuronal cells of the forebrain: the involvement of cannabinoid CB1 receptors and apoptotic cell death]</ref> | ||
2014年1月7日 (火) 10:58時点における最新版
【2014年1月7日】 「媚薬」や「脱法ハーブ」などと呼ばれ流通している脱法ドラッグの主要成分には強い毒性があることを、国立精神・神経医療研究センターの研究チームが明らかにした。詳細は米専門誌サイエンスダイレクト電子版に掲載されている。 [1]
概要[編集 | ソースを編集]
研究チームはマウスを使った実験で脱法ハーブの強い毒性を確認し、同様の毒性はヒトにもあると考えられ、呼吸困難や痙攣、意識障害を引き起こすリスクがあり、長期の使用で薬物依存になる危険性もあるという。
研究チームは、脱法ハーブで確認された合成カンナビノイド系の化合物のうち、8種類の成分をマウスの脳神経細胞に与えた。すると、細胞数が減ったり、神経線維が切れたりするなど、細胞に対する強い毒性が確認された。
さらに、一部の脱法ハーブには、覚醒剤と似た作用を示し、麻薬や指定薬物として規制されている「カチノン系薬物」が混ざっていることが確認された。この薬物は、脳内のドーパミン神経を制御することで中枢神経を興奮させたり、陶酔感を出したりすると考えられ、薬物依存になる危険性がきわめて高い。
厚生労働省は合成カンナビノイド系やカチノン系の薬物を規制対象としている。同センター依存性薬物研究室の舩田(ふなだ)正彦室長は「脱法ハーブに覚醒剤などと同様の神経細胞への強い毒性があることが確認された。未知の有害作用の危険についての認識も必要だ」と話している。 [2]
国は定期的に薬物を新規で規制しているが、法をくぐり抜ける製造者が後を絶たず、今でも普通にインターネットなどで販売されいる。これらは「脱法」「ドラッグ」という単語のイメージの悪さを回避するために「媚薬」などの名称で流通していることも多く、性交時に快楽を得ようと悪意も知識もなく使用し事件事故に発展する事例も多い。実際に昨年10月には大阪のラブホテルで媚薬として脱法ハーブの一種である「アロマリキッド」を摂取した女性が死亡している。また、脱法ハーブには一部の暴力団関係者も関わっていると見られ、製造から輸入、卸、小売まであらゆる分野での暗躍が疑われている。 [3]