「CT値」の版間の差分

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== 概要 ==
== 概要 ==
CT値とは一般的なデジタルカメラで言う「画素」に相当するものと思って間違いない。一般的なデジタルカメラでは赤色、緑色、青色の光の明るさを数値(RGB)として記録しているが、[[CT]]では[[エックス線]]の吸収量を空気を-1000、水を0とした場合の比率を数値化して記録している。
CT値とは一般的なデジタルカメラで言う「画素」に相当するものと思って間違いない。
一般的なデジタルカメラでは赤色、緑色、青色の光の明るさを数値(RGB)として記録しているが、[[CT]]では[[エックス線]]の吸収量を空気を-1000、水を0とした場合の相対的な比率を数値化して記録している。いわゆるDICOMビューアと呼ばれるものは、この値を主に256色(高精細モニタではそれ以上の色数となる)の白黒画像に丸め込ん([[ウインドニング]]という)で表示するものである。
 
CTでは定期的に「[[ファントム]]」と呼ばれる水の入った物体を撮影することでキャリブレーションを行う。
メーカーの人が月一程度でメンテナンス時にやってくれるものであるが可能であれば毎朝やるのが望ましい。


== 単位 ==
== 単位 ==
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== 数値 ==
== 数値 ==
CT値の値は、[[水]]を0HU、[[空気]]を-1000HUとし、これを基準とした線吸収係数に比例する値である。
CT値の値は、[[水]]を0HU、[[空気]]を-1000HUとし、これを基準とした線吸収係数に比例する値である。
たとえば、水より軽い油は0より若干マイナスの方向になる。


基本的にCT値は12ビットの値であることが多いが、13ビットの値をとる機種などもある。その場合でも最小値-1000HUは変わらず、上限が増加する。
基本的にCT値は12ビットの値であることが多いが、13ビットの値をとる機種などもある。その場合でも最小値-1000HUは変わらず、上限が増加する。

2017年7月27日 (木) 13:45時点における版

CT値(読み:しーてぃーち)とは、CTで得られるデジタルデータ(数値)のことである。

概要

CT値とは一般的なデジタルカメラで言う「画素」に相当するものと思って間違いない。 一般的なデジタルカメラでは赤色、緑色、青色の光の明るさを数値(RGB)として記録しているが、CTではエックス線の吸収量を空気を-1000、水を0とした場合の相対的な比率を数値化して記録している。いわゆるDICOMビューアと呼ばれるものは、この値を主に256色(高精細モニタではそれ以上の色数となる)の白黒画像に丸め込ん(ウインドニングという)で表示するものである。

CTでは定期的に「ファントム」と呼ばれる水の入った物体を撮影することでキャリブレーションを行う。 メーカーの人が月一程度でメンテナンス時にやってくれるものであるが可能であれば毎朝やるのが望ましい。

単位

CT値の単位はCTEMIスキャナ)の発明者であるゴッドフリー・ハウンズフィールドにちなんで「HU(語源:Hounsfield Unit)」が用いられている。

数値

CT値の値は、を0HU、空気を-1000HUとし、これを基準とした線吸収係数に比例する値である。 たとえば、水より軽い油は0より若干マイナスの方向になる。

基本的にCT値は12ビットの値であることが多いが、13ビットの値をとる機種などもある。その場合でも最小値-1000HUは変わらず、上限が増加する。

  • 12ビット
    -1000HU 〜 +3095HU (計4096)
  • 13ビット
    -1000HU 〜 +7191HU (計8192)

関連項目

参考文献