「モダリティ・ワークリスト・マネージメント」の版間の差分
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1980年代のコンピューター創世記に作られた仕様を引き継いでおり、とくに通信周りはインターネットやイントラネットが主流ではなかった時代の独自ネットワークをTCP/IP上で仮想化(カプセル化)するという仕様であり、簡単に実装できるものではないため、多くの開発者が手軽な独自仕様に逃げる傾向がある。 | |||
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2012年8月11日 (土) 02:56時点における最新版
モダリティ・ワークリスト・マネージメント(英語:Modality Worklist Management、略:MWM)とは、DICOM規格で定められている主にRISとモダリティ間における検査予約情報の取り扱いに関する仕様のことである。
概要[編集 | ソースを編集]
MWMは、なにかしらの検査を行う前に、モダリティ装置からRISに問い合わせを行い、患者や検査依頼などに関する情報を受け取る際の通信仕様を定めたものである。
利点[編集 | ソースを編集]
MWMを利用することで、たとえばモダリティ装置はMWMから得た情報をもとに患者の氏名や生年月日などを自動入力したりと言ったことができ、依頼伝票を見ながら手入力する際に問題となりやすい入力ミスなどヒューマンエラーを減らすことができる。
DICOM規格ほどデファクトスタンダードを確立できた医療規格は事実上存在せず、とくにHISや電子カルテなどは酷い状況であり、その都度独自仕様の受け口を作っていては面倒である。
そこでRISなどが緩衝剤となり、上流システムのてんでんばらばらな情報を一元的に受け取り、その情報をDICOM規格形式に変換し、各種モダリティ装置へ標準的な手段で情報提供を行えるようにするものである。
これにより各種モダリティ装置がHISや電子カルテのクソ仕様に個別に対応しなければならないという最悪の状況は回避できる。
欠点[編集 | ソースを編集]
DICOM規格はとてつもなく重厚長大で複雑である。 1980年代のコンピューター創世記に作られた仕様を引き継いでおり、とくに通信周りはインターネットやイントラネットが主流ではなかった時代の独自ネットワークをTCP/IP上で仮想化(カプセル化)するという仕様であり、簡単に実装できるものではないため、多くの開発者が手軽な独自仕様に逃げる傾向がある。