「エリア・ディテクターCT」の版間の差分
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ADCTでは、特定部位(エリア)を超高速で断続的に撮影(動画撮影)するのを主目的としている(主に[[心臓]])。 | ADCTでは、特定部位(エリア)を超高速で断続的に撮影(動画撮影)するのを主目的としている(主に[[心臓]])。 |
2012年7月24日 (火) 16:10時点における版
エリア・ディテクターCT(Area Detector CT, ADCT)とは、コンピューター断層撮影装置(CT)の構造の一種で、MDCTと基本構造は同じであるが、X線検出器を256列や320列も並べたMDCTのハイエンド機のことである。
概要
ADCTは、ヘリカルCTや一般的なMDCTで螺旋状に撮影する際に問題とされた「重なり部分」の放射線の被曝量を抑えるために、アホみたいに幅を広げて(X線検出器を大量に並べて)1回転で撮影してしまえば重なり部分がないよね、という趣旨のハイエンド機種である。
ADCTでは、特定部位(エリア)を超高速で断続的に撮影(動画撮影)するのを主目的としている(主に心臓)。
320列の機種の代表格である東芝メディカルシステムズのAquilion ONEでは、16cm幅(= 0.5mm幅の検出器 × 320個)を1回転で撮影できる。ちなみに1回転0.3秒程度(ただし撮影前の加速に数秒かかる)。
例えば16cmあれば心臓全体を撮影でき、また1断層0.3秒で撮影できるので、テーブルを動かさず断続的に同じ位置で撮り続ければ、心拍する4D画像(ボリュームレンダリング動画)を綺麗に撮ることができる。
価格帯
なお、ADCTはハイエンド機種なので当然プライスレス。
当然4D画像を扱えるDICOMビューアーも必要であり、また1秒間に1000枚近く生成されるDoS攻撃かと思うようなアホみたいな量のDICOM画像を受けきれるDICOMサーバーも必須であり、導入にはモダリティーのみならずPACSまで丸ごと入れ替える意気込みが必要である。