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2012年10月18日 (木) 17:08時点における版
パワーハラスメント(略:パワハラ)とは、「同じ職場で働く者に対し、職務上の地位や人間関係などの優位性を背景に、業務の適正範囲を超えて精神的・身体的苦痛を与えたり、職場環境を悪化させたりする行為」と定義される。この定義は厚生労働省が2012年1月30日に発行した。
上司から部下への行為だけでなく、同僚同士や部下から上司への行為も含まれる。これは労働相談などに、年上の部下や、高いパソコン技能を持つ部下からの嫌がらせに関する内容があったことを踏まえたという。
さらに、以下を職場のパワハラの類型として示した。
- 暴行など「身体的な攻撃」
- 暴言など「精神的な攻撃」
- 無視など「人間関係からの切り離し」
- 実行不可能な仕事の強制など「過大な要求」
- 能力とかけ離れた難易度の低い仕事を命じるなど「過小な要求」
- 私的なことに過度に立ち入る「個の侵害」
厚労省の調査では、労働者の約17人に1人が「職場で自分がいじめに遭っている」と答えている。また都道府県への相談件数も2010年までの8年間で6倍と急増している。パワハラ増加の背景には、企業間の競争激化で社員への圧力が高まっていることや、職場内の対話不足、上司と部下の価値観の違いが広がっていることなどがあると指摘されている。
関連項目
関連団体
参考文献