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'''ムントテラピー'''(略:'''ムンテラ'''、ドイツ語:Mund Therapy)とは、[[患者]]やその家族に、[[病状]]や[[診療]]方法の説明を行うこと。複数の診療方法がある場合にそれぞれの利点欠点を説明し、患者と相談する段階で使われる。
'''ムントテラピー'''(略:'''ムンテラ''')とは、[[患者]]やその家族に、[[病状]]や[[診療]]方法の説明を行うこと。複数の診療方法がある場合にそれぞれの利点欠点を説明し、患者と相談する段階で使われる。


類似した用語に[[インフォームド・コンセプト]]というのがあるが、こちらは診療方針を明確に説明し、それでいいか同意までとる場合をさす。
== 語源 ==
ムントテラピーとは日本で勝手に作られた「喋って治療」という意味の医療用語である。
語源はドイツ語のmund(口)とtherapie(治療)であるがドイツをはじめ欧米でそのように呼称することはない。
なお、「喋って治療」といっても[[パッチ・アダムス]]が提唱する[[ホスピタルクラウン]]とはまた別物である。
 
よって「mund therapie」や「mund therapy」などとググっても日本語のサイトしか出てこないし、間違って海外で使うと恥ずかしいので注意すること。
 
== 概要 ==
[[医療従事者]]の発する言葉は、[[患者]]に大きな影響を及ぼし、治療効果にも差が出てくると言われており、適切なムントテラピーは[[心理療法]]的な側面もあるとされている。このため心理的ストレスを考慮し、ムントテラピーの場では必ずしも真実を告げない事もある。
 
心理的ストレスを与えず、専門的なことを「わかりやすく」説明するのは「本当の意味でわかっている人」であり、[[医師]]・[[作業療法士]]などの器量が試される場でもある。
 
類似した用語に[[インフォームド・コンセント]]というのがあるが、こちらは心理的ストレスなど考慮せず、真実を明確に説明し、診療方針を明確に説明し、その治療計画でいいか「同意」までとる事をさす。なお、ムントテラピーは[[インフォームド・コンセント]]の趣旨と全くかけ離れているため、禁句にしている[[病院]]も結構ある。


== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
* [[インフォームド・コンセプト]]
* [[インフォームド・コンセント]]
* [[アナムネーゼ]]([[アナムネ]])
* [[アナムネーゼ]]([[アナムネ]])
* [[クリニカルパス]]
* [[クリニカルパス]]
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2012年7月29日 (日) 18:07時点における最新版

ムントテラピー(略:ムンテラ)とは、患者やその家族に、病状診療方法の説明を行うこと。複数の診療方法がある場合にそれぞれの利点欠点を説明し、患者と相談する段階で使われる。

語源[編集 | ソースを編集]

ムントテラピーとは日本で勝手に作られた「喋って治療」という意味の医療用語である。 語源はドイツ語のmund(口)とtherapie(治療)であるがドイツをはじめ欧米でそのように呼称することはない。 なお、「喋って治療」といってもパッチ・アダムスが提唱するホスピタルクラウンとはまた別物である。

よって「mund therapie」や「mund therapy」などとググっても日本語のサイトしか出てこないし、間違って海外で使うと恥ずかしいので注意すること。

概要[編集 | ソースを編集]

医療従事者の発する言葉は、患者に大きな影響を及ぼし、治療効果にも差が出てくると言われており、適切なムントテラピーは心理療法的な側面もあるとされている。このため心理的ストレスを考慮し、ムントテラピーの場では必ずしも真実を告げない事もある。

心理的ストレスを与えず、専門的なことを「わかりやすく」説明するのは「本当の意味でわかっている人」であり、医師作業療法士などの器量が試される場でもある。

類似した用語にインフォームド・コンセントというのがあるが、こちらは心理的ストレスなど考慮せず、真実を明確に説明し、診療方針を明確に説明し、その治療計画でいいか「同意」までとる事をさす。なお、ムントテラピーはインフォームド・コンセントの趣旨と全くかけ離れているため、禁句にしている病院も結構ある。

関連項目[編集 | ソースを編集]