マイナスイオン

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マイナスイオン(英語表記:minus ion)とは、明確な定義のない日本独自の和製英語をかつ商業用語であり、マーケティング用語である。

陰イオン負イオン(ともに英語ではネガティブイオン)などのイオンとは一切関係ない。

概要[編集]

マイナスイオンという言葉は科学用語に存在せず、健康効果を示す科学的な論文もほぼ無い。

2000年前後あたりから「自然治癒力が上昇」や「血液サラサラ」、「インフルエンザ撃退」などと立証されないマイナスイオン効果を掲げた家電製品や詐欺まがい商法が横行し、公正取引委員会から効果をうたうことを禁じる排除命令をうけた商品も多々ある。不況にあえぐ大手家電メーカーまでもがその利益率の高さに着目し見境なく参入する始末であり、それら大手ですら薬事法に抵触しそうな微妙な表現の宣伝広告も多い。

繰り返すが、陰イオン負イオン(ともに英語ではネガティブイオン)などのイオンとは一切関係ない。

医療機関への無料配布[編集]

今なお 「インフルエンザ感染99%抑制」などとうたう空気清浄器を中心とした家電製品が後を絶たない。そんな中、病院などの各種医療機関においてもマイナスイオンをうたう空気清浄器などが設置されていたりするが、これは家電メーカーが「医療機関に設置してもらえると宣伝効果が高い」という理由で無料配布している物なので「無料なら貰っておこう」的な安易な考えで設置されているのがほとんどである。

繰り返すが、陰イオン負イオン(ともに英語ではネガティブイオン)などのイオンとは一切関係ない。

関連する事件等[編集]

八戸大学によるマイナスイオン実習[編集]

学校法人光星学院八戸大学(青森県八戸市美保野)は2010年から「マイナスイオン測定実習」を行っていたが、2012年11月9日に諸般の事情により中止すると発表した。

この実習は十和田八幡平国立公園奥入瀬渓流において「マイナスイオン測定器」なる謎の市販機器を用いて数値を計測し、さらにその結果を健康効果の説明と併せ、観光マップやネットで紹介していたという。また2012年に行われた計測会では高校生の感性も取り入れようと光星学院高校と青森県立十和田西高校観光科の生徒も参加していたという。

この計測会の様子を報じたデーリー東北新聞の記事[1]が国内外の科学者たちの間で話題になり、刷り込み教育と大学教育を混同している現状が危ぶまれ、八戸大学に抗議の電話が行われたという。なお新規に大学を増やしたくない文部科学大臣があらわれたのはこの影響を危惧したことによるものなのかは定かではない。

これをうけ八戸大学は「インターネットなどを使った観光PRの手法を学んでもらう目的だった」「商業用語と科学を混同していた。反省を教育に生かしたい」と中止を発表した。

なお、八戸大学は商業を主とする大学であり「いかにマーケティング用語で踊らさせられるか?」を追求した炎上マーケティングの実践・実験ではないかとも言われているが、これも定かではない。

関連項目[編集]

参考文献[編集]