医療用麻薬

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医療用麻薬(いりょうようまやく)とは、(がん)などの激痛を抑えるため、法律で医療用に使用が許可されている。法的には「麻薬及び向精神薬取締法」において麻薬に指定されており、医師薬剤師には厳重な管理が求められている。[1] 痛みの治療を目的に適切に使用することが重要である。モルヒネオキシコドンフェンタニルなど。

薬理作用

ファイル:Mayaku.png
オピオイドによる鎮痛作用部位

オピオイドとは中枢神経末梢神経にあるオピオイド受容体への作用により、モルヒネの様な作用をあらわす物質の総称で、オピオイド受容体にはμ(ミュー)、δ(デルタ)、κ(カッパ)という種類がある。μのオピオイド受容体鎮痛作用に最も関与するとされ、オピオイドの中でもモルヒネオキシコドンフェンタニルなどはμ受容体に対して強い作用をあらわし、脊髄(脊髄後角におけるオピオイドの鎮痛作用がよく研究されている)をはじめとして末梢神経などのμ受容体への作用などにより鎮痛効果をあわらす。

副作用

  • 消化器症状
便秘吐き気嘔吐食欲不振口渇などがあらわれる場合がある。
  • 精神神経系症状
眠気めまい発汗幻覚頭痛などがあらわれる場合がある。
  • 呼吸抑制
医師の指示の下、適切に使用している場合では頻度は非常に稀であるとされる。呼吸困難、呼吸異常などがおこる場合があり、その場合は医師薬剤師に連絡するなど適切な対応を行う。
  • 依存性
特に本剤の連用により非常に稀に薬物依存を生じる場合がある。

脚注

  1. 麻薬取締法では麻薬の流用を避けるため、過去2年分の帳簿を保管するよう医療機関に義務付けている。

関連項目

参考文献

外部リンク