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{{医療機関
'''CTDI (CT Dose Index)'''とは、[[CTスキャナー]]の放射線量出力の標準化された測定値である。 これによりメーカーや機種を超えて放射線出力を比較することができる。
|名称          = 大口病院
|画像          =  [[File:Ooguti.jpg|300px]]
|正式名称      = [[特定医療法人]][[財団]][[慈啓会]]大口病院
|許可病床数    = 85
|一般病床数    = 42
|療養病床数    = 43
|管理者        = 鈴木 峻(院長)
|所在地郵便番号 = 221-0002
|所在地        = 神奈川県横浜市神奈川区大口通130
|位置          =
}}
'''特定医療法人財団慈啓会''' '''大口病院'''とは、神奈川県横浜市神奈川区にある[[医療機関]]である。系列には[[急性期]]の[[大口東病院]]や、大口[[訪問看護]]ステーションなどがある。病床数は85床の[[ケアミックス]]病院である。2016年9月、入院中の男性患者が死亡し、[[司法解剖]]の結果、死因が中毒死と判明したと明らかになった<ref name="nikkei">[https://www.nikkei.com/article/DGXLASDG23HBT_T20C16A9CC1000/ 点滴に異物?患者中毒死 横浜の病院、殺人容疑で捜査] | 日本経済新聞 2016年9月23日</ref>。2017年12月1日、「'''横浜はじめ病院'''」と正式に名称が変更され診療が再開された<ref name="kanagawa">[https://news.goo.ne.jp/article/kanagawa/nation/kanagawa-105312744.html 点滴連続殺人の病院、名前変更 「横浜はじめ病院」に] | 神奈川新聞 2017年12月1日</ref>。
{{main|大口病院#点滴連続中毒死事件}}


[[画像:Ooguti-kaiken.jpg |thumb|250px|会見に応じる病院職員<br>
単位は「mGy」。
出典 mainichi.jp]]
== 診療科目 ==
* [[内科]]
* [[整形外科]]
* [[小児科]]
* [[リハビリテーション科]]
== 診察時間 ==


== 予防接種 ==
標準規格は以下のとおり。
* [[インフルエンザ]]


== 交通 ==
*IEC 61223-2-6
* JR横浜線「大口駅」西口・徒歩3分
*JISZ4752-2-6


== 保有医療機器 ==
==計測==
* [[ホルター心電図]]
CTDIの計測方法はモダリティ機器の進歩とともに変化している。 どの方式を利用しているかは「CTDI<sub>計測方法</sub>」のように下付き文字で記述される。 現在の主流はヘリカルスキャンを前提とした「CTDI<sub>vol</vol>」となっている。
* [[心電図]]
===CTDI<sub>100</sub>===
[[CTDI100|CTDI<sub>100</sub>]]は長さ100mmの鉛筆型の電離箱(通称:ファントム)を使った線形的な計測値である。人体のようなデコボコを想定していないため臨床では使われていない。
===CTDI<sub>w</sub>===
[[CTDIw|CTDI<sub>w</sub>]]はCTDI<sub>100</sub>の値に「重み係数」を乗じたものである。「w」は「weighted」の略称。現在ではほとんど使われていない。
2/3 CTDI<sub>100</sub>(周辺) + 1/3 CTDI<sub>100</sub>(中央)
===CTDI<sub>vol</sub>===
[[CTDIvol|CTDI<sub>vol</sub>]]はCTDI<sub>w</sub>を[[ピッチ係数]]で除算したものである。


== 点滴連続中毒死事件 ==
{{Infobox 事件・事故
|名称=点滴連続中毒死事件
|画像=Ooguti-kaiken3.jpg
|脚注=頭を下げ、謝罪する院長(当時)<br>出典 mainichi.jp
|場所={{Flagicon|JPN}}神奈川県横浜市神奈川区大口通130
|標的=入院患者
|日付=2016年(平成28年)
|概要=
|死亡=入院患者2人<ref name="nikkei2">[https://www.nikkei.com/article/DGXLASDG26HGF_W6A920C1000000/ 別の男性患者1人も中毒死 横浜患者殺害] | 日本経済新聞 2016年9月26日</ref>ほかに多数か<ref group="注釈">2か月間で4階の入院患者計48人が死亡。院長自身も多いと感じていたが、[[院内感染]]の恐れもなく、病院の性格上(療養型)ということもあり、重症者が増えたためと認識していた。</ref>
|犯人=不明
|容疑=殺人罪
|動機=職員同士のトラブルか<ref group="注釈">事件前から職員の飲み物に異物混入やエプロンが切り裂かれるなどのトラブルがあり、匿名で横浜市に通報があった。</ref>
|管轄=神奈川県警
}}
<big>・概要</big>
2016年9月、入院中の男性[[患者]]2人が死亡し、[[司法解剖]]の結果<ref group="注釈">点滴が泡立っていることを不審に思った病院側が神奈川県警に連絡。</ref>、死因が中毒死と判明<ref name="nikkei2">[https://www.nikkei.com/article/DGXLASDG26HGF_W6A920C1000000/ 別の男性患者1人も中毒死 横浜患者殺害] | 日本経済新聞 2016年9月26日</ref>。神奈川県警は現場の状況などから、何者かが男性の[[点滴]]に異物を混入した疑いがあるとみて、殺人事件と断定し、捜査を始めた。同病院の2~4階に入院していた[[患者]]50人全員の[[血液]]を採取して鑑定した結果、[[界面活性剤]]の成分は検出されなかった<ref name="nikkei3">[https://www.nikkei.com/article/DGXLASDG14H3U_U6A011C1CC0000/ 界面活性剤、入院患者からは検出されず 横浜・大口病院] | 日本経済新聞 2016年10月14日</ref>。4階[[ナースステーション]]で保管されていた未使用[[点滴]]約50袋のうち約10袋でゴム栓部分の保護シールに[[注射器]]の針で開けたような穴が見つかり、特捜本部が中身の鑑定を進めていた。穴が開いた[[点滴]]には2人以外の名前が書かれたものもあった。中毒死した2人の体内や[[点滴]]から同じタイプの界面剤成分が検出された。ステーションにあった[[消毒液]]「ヂアミトール<ref group="注釈">ベンザルコニウム塩化物液。ヂアミトールは商品名。一般に逆性石鹸として殺菌・消毒用に用いられる。</ref>」を混入された疑いがある<ref name="nikkei4">[https://www.nikkei.com/article/DGXLASDG19H0S_Z11C16A0CC0000/ 未使用点滴にも界面剤 横浜患者殺害、不特定多数狙う?] | 日本経済新聞 2016年10月19日</ref>。横浜市は臨時の立ち入り検査を実施。薬剤の管理方法など安全管理体制について院内の状況を確認し、院長や看護師長らから聞き取り調査を行った<ref name="nikkei5">[https://www.nikkei.com/article/DGXLASDG11H81_R11C16A0CC1000/ 大口病院を臨時検査 横浜患者殺害、市が院長から聞き取り ] | 日本経済新聞 2016年10月11日</ref>。 同月、臨時立ち入り検査の結果を病院側へ通知。計13項目について[[行政指導]]をした<ref name="nikkei6">[https://www.nikkei.com/article/DGXLASDG28HCQ_Z21C16A0CC0000/ 患者中毒死の大口病院に改善指導 横浜市 ] | 日本経済新聞 2016年10月29日</ref> 。10月、過去に受診歴がある外来患者のみ診療を再開。新規の入院患者の受け入れは中止し、入院していた患者には転院をすすめた。12月、全員の転院が完了後、入院病棟も閉鎖し、外来診療についても[[内科]]と[[リハビリテーション科]]は受け付けを中止した。それに伴い、職員のほとんどが退職をした<ref name="sankei">[http://www.sankei.com/affairs/news/170324/afr1703240028-n1.html 捜査本部設置から半年 大口病院、常勤わずか3人に 県警6646人投入し捜査続く] |産経ニュース  2017年3月24日</ref> 。
<big>・模倣事件</big>
この事件の特徴である[[点滴]]に小さな穴をあける事件が福岡<ref name="mainichi-kyusyu">[https://mainichi.jp/articles/20161021/ddg/041/040/011000c 産業医大病院  投与点滴に穴 未使用2個も 健康被害なし 鎮痛剤と鍵も紛失] | 毎日新聞 2016年10月21日</ref>
と大阪<ref name="mainichi-osaka">[https://mainichi.jp/articles/20161123/k00/00m/040/018000c 点滴に穴  大阪府立成人病センターで投与中発見 人為的か] | 毎日新聞 2016年11月22日</ref>
の病院でも相次いだ。どちらの病院も患者へ[[点滴]]中であったが健康被害は報告されていない。いたずらの可能性が高い。
== 横浜はじめ病院 ==
2017年9月、名称を'''横浜はじめ病院'''へ変更する予定であることが発表された<ref name="nhk">[http://archive.is/FKGaE#selection-4211.22-4211.57 患者2人中毒死 病院名変え11月にも入院再開 横浜] | NHK 2017年9月22日</ref>。2017年12月1日、「'''横浜はじめ病院'''」と正式に名称が変更され診療が再開された<ref name="kanagawa">[https://news.goo.ne.jp/article/kanagawa/nation/kanagawa-105312744.html 点滴連続殺人の病院、名前変更 「横浜はじめ病院」に] | 神奈川新聞 2017年12月1日</ref><ref group="注釈">新名称には「新たなスタートを切りたい」との思いを込めている。病院創設者名にも由来し、職員らが複数の候補から投票で決めたという</ref>。2018年2月26日、病院は入院受け入れを再開することを明らかにした<ref group="注釈"> 同日、横浜市が立ち入り検査で現地確認を行い、入院再開に必要な安全管理対策の指導項目の改善が確認できたことを受けての措置。 </ref><ref group="注釈"> 当面は一般病床全42床のうち4階の26床で受け入れを再開する。 </ref><ref name="sankei2">[https://www.sankei.com/affairs/news/180226/afr1802260028-n1.html 連続点滴中毒死事件の旧大口病院、入院再開へ] | 産経ニュース 2018年2月26日</ref>。
== 脚注 ==
'''注釈'''
<references group="注釈" />
'''出典'''
{{Reflist|2}}
== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
*[[ベンザルコニウム塩化物]] 
* DLP (Dose Length Product)
== 外部リンク ==
*[http://www.jikei-o.or.jp/oguchi/ 特定医療法人財団 慈啓会 大口病院] - 横浜はじめ病院の公式ホームページへのリンクが貼られたのみとなっている。
*[http://www.jikei-o.or.jp/y-hajime-hp/ 特定医療法人財団 慈啓会 横浜はじめ病院]
*[http://www.city.yokohama.lg.jp/kenko/soudan-madoguchi/shiryo/28kennshouhoukokusho.pdf#search=%27%E5%A4%A7%E5%8F%A3%E7%97%85%E9%99%A2+%E6%A8%AA%E6%B5%9C%E5%B8%82+%E5%A0%B1%E5%91%8A%E6%9B%B8%27 横浜市の医療安全業務に関する検証報告書(大口病院に関する対応について)]
[[Category:医療機関]]
[[Category:日本の医療機関]]
[[Category:神奈川県の医療機関]]
[[Category:横浜市の医療機関]]
[[Category:法令違反のあった医療機関 |*]]
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2020年9月23日 (水) 11:56時点における版

CTDI (CT Dose Index)とは、CTスキャナーの放射線量出力の標準化された測定値である。 これによりメーカーや機種を超えて放射線出力を比較することができる。

単位は「mGy」。

標準規格は以下のとおり。

  • IEC 61223-2-6
  • JISZ4752-2-6

計測

CTDIの計測方法はモダリティ機器の進歩とともに変化している。 どの方式を利用しているかは「CTDI計測方法」のように下付き文字で記述される。 現在の主流はヘリカルスキャンを前提とした「CTDIvol</vol>」となっている。

CTDI100

CTDI100は長さ100mmの鉛筆型の電離箱(通称:ファントム)を使った線形的な計測値である。人体のようなデコボコを想定していないため臨床では使われていない。

CTDIw

CTDIwはCTDI100の値に「重み係数」を乗じたものである。「w」は「weighted」の略称。現在ではほとんど使われていない。

2/3 CTDI100(周辺) + 1/3 CTDI100(中央)

CTDIvol

CTDIvolはCTDIwピッチ係数で除算したものである。

関連項目

  • DLP (Dose Length Product)