腫瘍

提供:メディカルウェア
ナビゲーションに移動 検索に移動
印刷用ページはサポート対象外です。表示エラーが発生する可能性があります。ブラウザーのブックマークを更新し、印刷にはブラウザーの印刷機能を使用してください。

腫瘍(しゅよう、英語:tumor(米),tumour(英))とは、細胞生体の制御を無視して自立的に異常増殖することで出来る組織塊のことである。

腫瘍は病理学を中心に「新生物」(しんせいぶつ、英語:neoplasm)と呼ばれることが多く、世界保健機関が発表する各種資料もほぼ新生物という表記で統一されている。意味は同じである。

概要

腫瘍とは、細胞が自立的に異常増殖したもので、正常組織浸潤せず明確な境界を持つ良性腫瘍できもの)と、正常組織へ浸潤し遠隔転移する悪性腫瘍がん)に分けられる。

なお、良性腫瘍ポリープは混同されていることが多いが、ポリープは「身体にできた突起物全般」を意味し、良性腫瘍に加え、ペニス包皮内にが溜まる恥垢や、が溜まる血腫(いわゆる血豆)なども含まれる。

分類

細胞動態による分類

特徴
良性腫瘍 悪性腫瘍
細胞異形性 軽度 高度
構造異形性 成熟型 未熟型
発育速度 遅い 速い
発育形式 膨張性 浸潤性
転移 ない 多い
再発 少ない 多い
全身的影響 小さい 大きい

組織学的分類

組織学的には悪性腫瘍のみを取り扱う事が多い。

上記を見てわかるように世間で「ガン」と呼ばれている物の大多数は上皮性腫瘍の一種である。一方でガン保険生命保険などでは「ただし皮膚癌は含まない」という規定がある物が多く、その一部には「皮膚癌上皮性腫瘍」という詐欺まがいなガン保険も存在している。ガン保険や生命保険などに加入する際には「保険屋の定める皮膚ガンの明確な定義」を確認しておく必要があると言える。

関連項目

  • 腫瘍マーカー
    腫瘍が生産する分泌物のこと。これが検出されれば腫瘍の疑いあり。ただし他の疾患でも類似物が血液中に分泌されるため、本当に腫瘍が分泌している腫瘍マーカーなのか判別できないことも多い。

参考文献