体液

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体液(たいえき、英語:body fluid)とは、動物が体内に持っている各種液体成分の総称である。

概要[編集 | ソースを編集]

体液とは、動物が体内に持っている各種液体成分の総称である。ヒトの成人の場合は体重の約60%が体液で占められている。pHはおよそ7.4(血中pHで7.35~7.45くらい)の弱アルカリ性を示す。

分類[編集 | ソースを編集]

大きくは、体液は血液リンパ液組織液などの細胞外液と、各種細胞内にある細胞内液に分類される。なお、単に「体液」という場合は細胞外液のみを指していることが多い。

主な体液

体液量の調節機構[編集 | ソースを編集]

バソプレシン(ADH)による調節[編集 | ソースを編集]

  1. 体液量が減少する
  2. 血漿浸透圧が上昇する
  3. 視床下部や脳下垂体からADHが分泌される
  4. 腎尿細管の再吸収が促進される
  5. 体液量が増加する

アルドステロンによる調節[編集 | ソースを編集]

  1. 腎血流が低下する
    1. 腎臓からレニンが分泌される
    2. 肝臓脂肪細胞アンジオテンシノーゲンが生産される
    3. レニンによりアンジオテンシノーゲンが分解される
      アンジオテンシンIが増加する(アンジオテンシノーゲン分解という)
    4. アンジオテンシン変換酵素ACE)がアンジオテンシンI賦活化する
      アンジオテンシンIIが増加する(アンジオテンシンIがアンジオテンシンIIに変換される)
    5. アンジオテンシンII副腎皮質にある受容体に結合する
      アルドステロンが分泌される
  2. 遠位尿細管集合管でのナトリウムの再吸収が促進される
    この過程でADHの分泌も促進される
  3. 体液量が増加する

体液の酸塩基平衡[編集 | ソースを編集]

体内には酸塩基平衡と呼ばれる体液のpHを一定に保とうとする、緩衝機構がある。

血中pHの状態

関連項目[編集 | ソースを編集]

参考文献[編集 | ソースを編集]