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''''''(読み:がん)とは、「[[癌腫]]」の略称であり、[[悪性腫瘍]]のうち[[上皮細胞]]由来の[[上皮性腫瘍]]のみを指す。
'''コエンザイムQ10'''とは、[[ミトコンドリア]]から分離した[[キノン系]][[化合物]]である。


==概要==
==概要==
漢字表現の「癌」は[[病理診断]][[病理学]])や[[ICD-10]]などの統計などで、[[悪性腫瘍]]を詳細に区別する必要がある場合に使われる表現であり、一般的には更に広範囲の意味をもつ片仮名の「[[ガン]]」もしくは平仮名の「[[がん]]」が用いられる。その区分の詳細は「[[ガン]]」の項目を、[[病態]]などの詳細については「[[癌腫]]」の項目を参照。
コエンザイムQ10は実は[[コエンザイム]]ではない。
コエンザイムQ10は発見当初は[[コエンザイム]]であると考えられていたが、その後の[[研究]][[動物]][[体内]][[合成]]され、かつ[[タンパク]]とは[[結合]]しないで働くことが発見された。


==関連性==
だが、美容業界などがその詳細も不明なまま大々的に宣伝を行ったことで名前だけが一人歩きし、引くに引けず今でもそのまま使われている。
*[[ガン]]
[[医学]]系の[[論文]]などでは単に「[[Q]]」と書かれることが多い。
 
名称の「Q」は[[キノン]]に由来し、「10」は[[側鎖]]として[[結合]]している[[イソプレノイド鎖]]の数を表している。
ちなみに[[ヒト]]や[[牛]]、[[豚]]の[[心臓]]から抽出した[[イソプレノイド鎖]]の数は10であるが、[[ネズミ]]の場合は9である。
 
==有効性==
[[Q]]はとくに摂る必要のない[[物質]]であるが、今にも[[死]]にそうな[[鬱血性心不全]]の[[患者]]に[[Q]]を[[内服]]させ続けると有効というデータがあり<ref>Biochemical and Chemical Aspects of Coenzyme Q, p281, Elsevier Scientific Pub. (1977)</ref>、[[医薬品]]としては[[一般名]][[ユビデカレノン]]という名称で売られている。
 
==関連項目==
*[[コエンザイム]]
*[[サプリメント]]


==参考文献==
==参考文献==

2014年8月9日 (土) 03:10時点における版

コエンザイムQ10とは、ミトコンドリアから分離したキノン系化合物である。

概要

コエンザイムQ10は実はコエンザイムではない。 コエンザイムQ10は発見当初はコエンザイムであると考えられていたが、その後の研究動物体内合成され、かつタンパクとは結合しないで働くことが発見された。

だが、美容業界などがその詳細も不明なまま大々的に宣伝を行ったことで名前だけが一人歩きし、引くに引けず今でもそのまま使われている。 医学系の論文などでは単に「Q」と書かれることが多い。

名称の「Q」はキノンに由来し、「10」は側鎖として結合しているイソプレノイド鎖の数を表している。 ちなみにヒト心臓から抽出したイソプレノイド鎖の数は10であるが、ネズミの場合は9である。

有効性

Qはとくに摂る必要のない物質であるが、今にもにそうな鬱血性心不全患者Q内服させ続けると有効というデータがあり[1]医薬品としては一般名ユビデカレノンという名称で売られている。

関連項目

参考文献

  1. Biochemical and Chemical Aspects of Coenzyme Q, p281, Elsevier Scientific Pub. (1977)