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'''超音波検査''' (英語:Ultra Sound, [[DICOM]]:US)および[[超音波検査装置]]とは、生体内に向け超音波を照射し、その反射波(エコー)の遅延時間および強度を画像として表示することで生体内の状態を見る検査方法である。超音波検査は'''エコー''''''US'''などと呼ばれることも多い。
'''造影剤'''(英語:contrast agent)とは、[[画像診断]]にもちいる[[医用画像]]を撮影する際に、特定の[[病変]]や[[体組織]]を強調して撮影するために(画像にコントラストを付けるために)、[[患者]]に投与される[[医薬品]]のことである。


== 概要 ==
== 概要 ==
超音波は組織の音響インピーダンス(音速x密度)が異なる境界面で吸収または反射する。超音波検査で使われる超音波の周波数は3~10MHzが一般的である。周波数が低いほど到達深度は上昇するが、空間分解能は低くなり、逆に周波数が高いほど到達深度は低くなるが、空間分解能は高くなる。超音波検査で使われる超音波の速度は1400~1800m/秒であるが、生体内では1530m/秒であると見なすことになっている。
[[CT]]などの[[X線]]を用いる[[医療機器]]([[モダリティ]])で使われる造影剤を「[[X線造影剤]]」、[[MRI]]で用いる造影剤を「[[MRI造影剤]]」という。なお単純に「造影剤」という場合は使用頻度の高い[[X線造影剤]]を指すことが多い。


超音波検査装置で撮影した[[医用画像]][[DICOM規格]][[マルチフレーム]]で記録されるのが一般的であるため、幅広い[[モダリティ]]を想定していない[[DICOMビューアー]]では稀に正常に全画像を表示できないこともある。
造影剤の流れが悪いような場合は[[血液]]に成分が近い[[生理食塩水]]を投与することで押し込んだりする。
同様に造影剤を除去(体内に拡散させ効果を消す)させる目的で[[生理食塩水]]を投与することもある。
これらの行為は「[[フラッシュ]]」などと呼ばれる。
また、[[MRI]]([[MRA]])の場合は水分に反応するという関係上、浸透圧を調整した[[生理食塩水]]だけでも結構綺麗に写ったりする。


基本的に超音波検査装置は[[医師]]から[[看護師]]まで幅広い[[医療従事者]]が使い、ほぼその場で結果が出るため、[[医師]]に限定される行為である「[[診断]]」「超音波診断」ではなく「[[検査]]」「超音波検査」という言葉が使われる。これに伴い検査後の[[レポート]]も幅広い[[医療従事者]](ほぼ[[検査]]の実施者)によって書かれるため、[[所見]]および[[診断]]が記載される[[読影レポート]]ではなく、[[所見]]のみが記載された[[所見レポート]]と呼ばれ、建前上は区別されている。
== 分類 ==
* [[X線造影剤]]
** [[陽性造影剤]]
** [[陰性造影剤]]
* [[MRI造影剤]]


== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
* [[モダリティ機器]]
* [[生理食塩水]] - 造影剤を押し込む目的で投与することもある。
* [[ライン]] - 注入口のこと
* [[画像診断]]
* [[医用画像]]


== 参考文献 ==
== 参考文献 ==
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== 外部リンク ==
 
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2012年7月26日 (木) 00:38時点における版

造影剤(英語:contrast agent)とは、画像診断にもちいる医用画像を撮影する際に、特定の病変体組織を強調して撮影するために(画像にコントラストを付けるために)、患者に投与される医薬品のことである。

概要

CTなどのX線を用いる医療機器モダリティ)で使われる造影剤を「X線造影剤」、MRIで用いる造影剤を「MRI造影剤」という。なお単純に「造影剤」という場合は使用頻度の高いX線造影剤を指すことが多い。

造影剤の流れが悪いような場合は血液に成分が近い生理食塩水を投与することで押し込んだりする。 同様に造影剤を除去(体内に拡散させ効果を消す)させる目的で生理食塩水を投与することもある。 これらの行為は「フラッシュ」などと呼ばれる。 また、MRIMRA)の場合は水分に反応するという関係上、浸透圧を調整した生理食塩水だけでも結構綺麗に写ったりする。

分類

関連項目

参考文献

外部リンク