デュ・ボアの式

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デュ・ボアの式(英語:The Du Bois & Du Bois formula)とは、体表面積Body Surface Area, BSA)を算出するための計算式のひとつである。

式の名称はアメリカの生理学者であるE. F. Du Boisに由来する。

概要[編集 | ソースを編集]

デュ・ボアの式は、主に「平均的な欧米人の成人」の体表面積を求める際に用いる計算式であるが、式中で使われている係数を微調整することで「平均的な日本人の成人」などにも対応できるとしている。 なお、あくまで成人向けであり、人種を問わず子供には使えない。

体表面積の算出方法は様々な手法が考案されているが、デュ・ボアの式、およびデュ・ボアの式をベースに係数を調整した計算式は全世界で広く用いられている。

計算式[編集 | ソースを編集]

オリジナルのデュ・ボアの式で用いられている係数「0.007184」は平均的な欧米人の成人の身体を基準としたものであり、平均的な日本人の成人を対象とする場合には「0.007246」が適しているとしている[1]。なおこの日本人向けの係数を用いた式は「高比良の式The Takahira formula)」と呼ばれている[2]

The Dubois & Dubois formula[3]:

デュ・ボアの式(欧米人の成人向け)
高比良の式(日本人の成人向け)


なお、上記のように計算式にするとややこしいが、わざわざ計算せずとも、身長体重さえわかれば換算表(体表面積表)から辞書的に即座に答えを得られる。

関連項目[編集 | ソースを編集]

参考文献[編集 | ソースを編集]

  1. 日本赤十字社 北海道赤十字血液センター FAQ
  2. Fujimoto S, Watanabe T, Sakamoto A, Yukawa K, Morimoto K. Studies on the physical surface area of Japanese. 18. Calculation formulae in three stages over all ages. Nippon Eiseigaku Zasshi 1968;5:443–50.
  3. Du Bois & Du Bois,Arch Intern Med 1916, 17:863

外部リンク[編集 | ソースを編集]